出産したら便秘が治る女性がほとんどですが、産後も便秘になりやすいと言われています。産後の便秘の原因も妊娠中とほぼ同じなのですが、1つ違うとすれば出産したことによる下腹部の傷です。
膣分娩であれば切開していたり、帝王切開であればお腹にメスを入れているわけですから、出産後の初めての排便では、今までのように下腹部に力を入れることができません。もちろん産後の処置は終わっているのですから、排便しても体にトラブルが起きるわけではありません。
そうは言っても切開していれば下腹部に痛みが生じることは間違いないので、便意を感じたとしても、そんなに簡単には力を入れることができないでしょう。軟便でなければ排便する際に痛みを感じることになり、その気持ちから便意を感じることができなくなる場合もあります。
もちろん全ての人に痛みがあるわけではありません。また、慣れない育児からストレスが溜まり、妊娠中にはなかった便秘を引き起こしてしまうケースがあります。
出産後は胎児に影響があるわけではないので、便秘薬で解消できる場合もありますが、母乳で育てている場合は、妊娠中と同じように薬を飲む際に細心の注意が必要です。
母親が摂取した栄養や成分は、母乳として乳児に影響を与えます。そのため自分の判断で、市販の便秘薬を飲むのは控えた方が良いでしょう。処方された便秘薬を使用するか、母乳に影響のないサプリメントなどを使って便秘を解消するようにして下さい。
